参政党はまさかの議席ゼロに追い込まれてしまうのでしょうか。2026年衆院選で参政党は、候補者を約180〜190人も擁立しながら、小選挙区での当選はほぼ期待できないという厳しい現実に直面しています。
そして、勝てないのに中途半端に票を取った結果、保守票が割れ、中道系候補が漁夫の利で当選するという展開です。これこそが、参政党にとって最も危険なシナリオです。
前回の2025年参院選で参政党は約700万票・14議席を獲得しました。今回の衆院選でも比例で900万票前後、10〜20議席が現実的なラインになります。重要なのは、小選挙区で無理に勝負を仕掛けることではなく、比例で議席数を最大化することではないでしょうか?
そして、高市政権と正面衝突するのではなく、立ち位置を明確にする選挙戦略と神谷代表が注意すべきことを考えていきましょう。
😱最悪の展開:票を取っても叩かれるシナリオ
最悪の結果として想定されるのは、参政党が小選挙区で一定の得票を得た結果、保守票が分散し、中道系候補が漁夫の利で当選してしまうケースです。この場合、「参政党のせいで中道が勝った」「余計な候補を立てた結果だ」といった批判が起こりやすく、怒りの矛先が参政党に向かう可能性があります。
実際、選挙結果だけを見れば、この構図は分かりやすく、SNSは大荒れとなり、感情的な非難を招きやすいのも事実です。だからこそ、このリスクを事前に織り込んだ上で、投票行動と選挙メッセージを整理する必要があります。
🤔小選挙区で勝つのはほぼ不可能
2026年衆院選では、参政党は小選挙区に約180〜190人規模の候補者を擁立しました。数だけ見れば大政党並みですが、実態は新人・未経験者が大半です。組織力、知名度、地盤の面で自民党や中道系政党に及ばず、小選挙区での当選は「0〜数議席」という見方が主流です。
唯一、宮城2区の和田政宗氏のように、知名度と実績を持ち、接戦に持ち込める可能性がある例はありますが、全国的に見れば稀です。多くの選挙区では、参政党候補は「勝つため」ではなく、「党名を浸透させ、比例票を積み上げる」役割を担っています。
🧐唯一の例外?宮城2区・和田政宗という選挙区
和田氏は元自民党参院議員で、全国的な知名度とメディア露出を持つ数少ない候補者です。直近では2025年の宮城県知事選に無所属(参政党支援)で出馬し、現職に次ぐ2位、約1.6万票差という結果を残しました。特に仙台市内では若年層・無党派層を中心に強い支持を集めています。
2026年衆院選・宮城2区は、渡辺勝幸(自民党)、鎌田さゆり(中道)、早坂敦(維新)、佐藤理々香(国民)、和田政宗(参政党) という5人前後の多党乱立構図となっており、票が大きく割れる可能性があります。この構図では、固定票を一定数持つ候補が相対的に有利になり、保守票・無党派票が和田氏に集まれば「漁夫の利」で当選圏に浮上する余地があります。
😂なぜ前回は伸びたのか?参院選14議席の正体
参政党が国政で存在感を持つようになった最大の要因は、2025年参院選での躍進です。2025年参院選では、参政党は比例代表を中心に約700万票規模を獲得し、14議席を確保しました。減税・積極財政、日本人ファースト、外国人政策の厳格化といった分かりやすいテーマが、既存政党に不満を持つ層、とくに無党派や若年層、ネット世代に強く刺さりました。
加えて、候補者の多くが「普通の国民」であることも特徴でした。政治家や秘書経験者ではなく、会社員、経営者、主婦、医療・教育関係者など、生活感覚を前面に出した点が支持拡大につながりました。結果として、参院で14議席を獲得し、「泡沫ではない政党」として認知されたことが、今回の衆院選につながっています。
😟比例に全振りする理由
参政党の本筋は、明らかに比例代表です。比例票を積み上げることで、10〜20議席規模の確保を狙う戦略が取られています。党内や一部メディアでは、比例で900万票前後を獲得できれば2桁議席が現実的と見られています。衆院選の仕組み上、小選挙区で落選しても比例票は党全体の得票として集計されます。
そのため、支持者の間では「小選挙区は勝てる候補(多くは自民系)に投票し、比例は参政党」という分票戦略が広がっています。
これにより、保守票の分裂で中道が漁夫の利を得るリスクを抑えつつ、参政党の議席数を最大化できるからです。変則的ではありますが、結果を重視すれば合理的な行動と言えるでしょう。
😵個人より数?議席数こそが力になる現実
参政党の比例名簿を見ると、知名度や経験のある候補は一部に限られ、多くは新人です。正直に言えば、比例で誰が当選するかは、党全体の戦略上それほど重要ではありません。議席数そのものが増えれば、国会での発言力、委員会配分、メディア露出が一気に高まるからです。
和田氏のような知名度のある候補は、仮に小選挙区で敗れても比例復活の可能性があります。一方、無名の新人が比例で当選しても、党の方針に沿って行動する限り、役割に大差はありません。ドライに見れば、「まずは数を取る」という発想が支配的だと言えるでしょう。
😴地方議員を積み上げる長期戦
参政党は国政だけでなく、地方議会で着実に議席を増やしています。2026年1月時点で、国会議員が17〜18名規模、地方議員は170〜180名程度に達し、合計で約190名規模の議員ネットワークを形成しています。市議、町議、県議といったレベルで経験を積み、その中から国政に進む人材を育てる。この流れができれば、小選挙区で勝てる候補も将来的に増えていきます。
現時点では、地方議員も経験不足な人が多いのは事実です。しかし、議会活動を通じて予算審議や条例提案、住民対応を学ぶことで、数年後には「即戦力」と呼べる人材が育つ可能性があります。小選挙区での勝利が難しい今だからこそ、この地道な積み上げが重要になります。
🤔神谷代表の発信が左右する終盤の分かれ道
選挙終盤において重要になるのは、政策そのもの以上に「誰にどう見られているか」というメッセージ管理です。参政党の場合、神谷宗幣代表の発信力が強い分、その言動が支持拡大にも、逆に支持離れにも直結しやすい構造があります。
とくに注意が必要なのが、勢い余った高市総理批判です。支持層の多くは、高市路線に一定の期待を持つ保守層であり、参政党を「敵対勢力」ではなく「外から監視・後押しする存在」として捉えています。
神谷代表の発言が高市総理への正面衝突のように映ると、比例で参政党を支持していた層が距離を置く可能性があります。実際、2025年宮城県知事選における後半の失速要因として、高市総理批判が影響したのではないかという見方もあります。
😉「比例は参政党」を徹底せよ
小選挙区での演説では、多くの有権者が「参政党の名前は知っているが、候補者の顔や経歴までは分からない」という状態にあります。実際、今回擁立されている候補者の多くは政治経験のない新人であり、地盤や人脈、政界での実務経験を持つ既存議員と正面から競り合うのは現実的に厳しい状況です。
ただし、だからといって参政党の声が無力になるわけではありません。比例票として積み上げられた民意は、確実に国会へと届きます。そのため、選挙終盤のメッセージはできるだけシンプルであるべきでしょう。
支持者や無党派層に対して複雑な戦略論を語るよりも、「比例は参政党」という短いフレーズを繰り返し定着させる方が、投票行動に直結しやすくなります。この明確な言い切りを前面に出すことで、有権者が迷わず判断し、行動に移れる環境を作ることが重要です。
😁感情論より“議席最大化”を選ぶ
今回の選挙で参政党支持者に求められるのは、感情的な二択ではなく、結果を最大化する投票行動です。小選挙区では中道に漁夫の利を与えない選択をし、比例で参政党の議席を増やす。その上で、参政党は「監視役」「抑止力」として存在感を高めていく。短期的には比例で10〜20議席を確保し、中長期的には地方議員を育てて小選挙区でも勝てる体制を作る。
この粘り強い戦略を続けられるかどうかが、参政党が一過性のブームで終わるか、定着した政党になるかの分かれ道になります。今回の選挙は、その第一歩として位置づけられる重要な局面だと言えるでしょう。皆さんは、参政党の選挙戦略をどのように見ていますか?









