😠『悪評を消します』営業メールの裏側!あなたも狙われる“風評ビジネス”の狡猾な手口

最近、個人販売やネットビジネスをしている人のもとに、「あなたの名前を検索すると“詐欺”というワードが出ています」「あなたの悪評があります」といったメールを見たことはありませんか?

ハンドメイド作家、ブロガー、SNSで情報発信をしている人、アフィリエイターや講師業をしている人など、顔を出さなくても活動できる時代だからこそ、こうしたメールのターゲットは広がっています。一見すると“親切な注意喚起”のように見えますが、その手口は巧妙です。詳しく見ていきましょう。

😟検索結果を“丁寧に分析”して送ってくるメール

ある日届いたメールには、「○○というサイトにあなたの名前が出ています」などと、ご丁寧に検索結果にマーキングされた資料も添付してあり、「これらが低評価のページです」と書かれていました。

一見すると親切な調査報告のようで信ぴょう性がありますが、送信元を調べると、いかにも怪しい雰囲気の会社でした。当時すでに仕組みは理解していたので無視していましたが、それらの情報はそのまま残っており、恐らく現在も露出は低いものの存在していると思われます。

😫業務への影響は意外な形で

商品販売に多少の影響があったものの、小さな波紋でした。ただ、興味深いのはその後の反応です。大半の常識ある人は商品を購入して、問い合わせをして事実確認をしてくるのです。「実際はどうなんですか?」と丁寧に尋ねてくれる方が何人もいました。

そのような人には誠実に対応し、事情を説明することで理解していただけます。掲示板の怪しい情報よりも、きちんと説明すれば理解してくれる人が多く、短期間ではありましたが結果的に売上が伸びるということもありました。

😵仕組み:自分で“悪評記事”を作り、あとで削除する

業者は次のように動いています。

  1. ターゲットとなりそうな名前・屋号・商品を検索
  2. “〇〇 詐欺”“〇〇 評判”などの組み合わせで記事を自作
  3. 検索上位に上がったところでメール営業
  4. 依頼が入ったら自分の記事を削除して「改善しました」と報告
  5. “成果報酬”として高額請求

要するに、自分で作って自分で消すだけです。検索エンジンを“騙す”ような行為で、一時的に見えなくなることはあっても、根本的な改善にはなりません。

😴そもそも「検索結果を下げる」は簡単ではない

Googleの検索順位はAIによる評価で、人が意図的に下げることはできません。もしそんなことが簡単にできるなら、優良なサイトでも落とし放題ですよね。検索という巨大な仕組みを相手に、結果を都合よく変えられるわけがありません。

業者がやっているのは、対象ページを削除してインデックスを消す程度のこと。つまり、見かけ上は消えたように見えても、それは単にページを削除しただけにすぎません。だからこそ、「悪評の順位を下げます」「消えます」といった謳い文句は要注意です。

🤔見る側のリテラシーも問われる時代

今ではAIでファクトチェックをすれば、誰でもある程度の真偽は確かめられる時代です。しかし、見る側が「裏取り」をしないと、情報はすぐに拡散します。腹立たしいことに、マスメディアですら裏付けを取らずに報じるだけでなく、情報を捻じ曲げるようなことが横行する昨今。

個人の発信者もそれに同調することなく、冷静に情報の真偽を見極める力を持つことが重要です。疑惑や噂を見たら、まず「本当か?」と自分で確かめる。それだけで、風評商法の多くは成立しなくなります。

😫このような情報が出ていたらどうするべきか?

ご自身が何かしらの理由で誹謗中傷に悩んでいるのであれば、このような業者を利用することは一つの方法ではあります。全てが悪徳業者というわけではありません。ただし「順位を下げます」などと言った対応の場合は、疑った方が良いでしょう。

本来の対応は、対象のブログに削除依頼を出す、開示請求を行い、誹謗中傷した人を特定する方法です。昨今は開示請求が簡単にできるようになりましたので、活用しない手はありません。

😟まとめ:疑う力が自分を守る

「悪評を消します」「こんな悪評があります」。そんな言葉の裏には、恐怖心を利用するビジネスモデルがあります。この手のビジネスモデルは、心の弱さを狙った悪質な方法です。昨今は情報発信が簡単に行えるようになったことで、このようなビジネスのターゲットは確実に広がっています。YouTubeやSNSで情報発信をする程度のことで、いとも簡単にターゲットになります。

一度対応を依頼したり、問い合わせをするだけでもターゲットリストに登録され、そのリストが裏で売買されることもあるでしょう。風評商法に引っかかった人という個人情報には価値がありますので、そのような情報を作らないことが大切です。

誰もが発信者となる時代だからこそ、情報に振り回されず、落ち着いた判断力を持ち続けたいものです。そして最後に“疑う力”こそが、あなた自身を守る最強の防御になるのです。

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