2025年10月28日に予定されている高市早苗首相とドナルド・トランプ米大統領の初会談。両首脳がどんな話題に踏み込み、どんなメッセージを世界に発信するのか。
市場や外交筋はさまざまな思惑を巡らせていますが、今回はあえて「起こり得るテーマ」を整理し、実現性や意味合いを淡々と見ていきたいと思います。日米同盟の強化だけでなく、さらにサプライズがあるかもしれません。対米投資、尖閣、レアアース、靖国参拝──それぞれを順に見ていきましょう。
🤔対米投資80兆円
貿易不均衡と関税問題では、再びトランプ流の圧力外交が見られるかもしれません。ただ、高市総理はこの80兆円の対米投資に不満を口にしており、その一部を「サプライチェーン強靱化」や「戦略物資の確保」など、日本と関係する分野に重点配分するよう求める可能性があります。
あるいは、日本と協業する資源・技術分野に振り向ける方針を打ち出すかもしれません。直接的な衝突を避けつつ、経済安全保障という共通テーマで落とし所を探る展開になりそうです。
😍レアアースや資源協力の可能性
日本近海の南鳥島沖には、世界需要の数百年分に相当するレアアースが眠っているとされます。トランプ氏がこの分野に言及すれば、中国への明確なシグナルとなるでしょう。日米がこの資源分野で協力する姿勢を見せるだけでも、中国へのけん制効果は十分です。
実際の合意は「技術協力」や「共同研究」程度にとどまるとしても、“日米がレアアースでも連携する”という象徴的な意味は大きいはずです。
🤪対中シグナルと安全保障協力
10月30日に予定されている習近平国家主席との会談を控え、トランプ氏は日本を「同盟のショーケース」として活用する可能性があります。
高市首相との対話では「法と秩序に基づく国際協調」を掲げつつ、尖閣諸島や台湾海峡をめぐる安全保障でも連携姿勢を鮮明にするでしょう。過度な挑発を避けつつも、中国に“譲歩を迫る圧力”をかける狙いが見えます。
😴尖閣と沖縄のメッセージ
尖閣諸島が日米安保条約第5条の対象であることを再確認し、同時に「次は沖縄でゴルフでも」といった親善的メッセージを添える構成も予想されています。
軍事色を強めずに同盟の絆を示す“平和的けん制”として、非常に現実的なバランスです。過去の安倍・トランプ会談のように、親密さを演出する場面もありそうです。
😷歴史・追悼への言及
一部では靖国参拝への期待もありますが、現実的には難しいでしょう。中国へのけん制という面はありますが、外交的リスクが高く、トランプ大統領にとってもアメリカにとってもメリットがありません。
オバマ大統領が広島を訪れノーベル平和賞を受賞した例がありますが、靖国参拝は性質がまったく異なり、むしろ平和賞から遠のく可能性のほうが高いと言えます。
😁トランプ大統領が「サナエ」と呼ぶか？
首脳会談で最も注目されるのは、トランプ大統領が高市首相をファーストネームで呼ぶ関係になれるかどうかです。政治的な合意内容以上に、首脳間の信頼関係を象徴する瞬間として注目されています。
過去には安倍元首相を“シンゾー”と呼び、親密な関係を世界に印象づけました。今回も「サナエ」と呼ぶ場面があれば、日米関係が新たな信頼の段階に入ったことを示すサインになるでしょう。
前首相の石破茂氏が「シゲル」と呼ばれたことはなく、「イシバ」という名前すら発言していないのではないでしょうか。
😟まとめ：サプライズに期待
最大のポイントはやはり日米同盟の強化であり、それを内外に明確に示すことが前提となります。トランプ大統領も高市総理との初会談で対立を演出することは考えにくく、アジア外交の布石として、日本との協力関係を世界に印象づける構図でしょう。
また、習近平氏との会談を控えていることから、何らかのメッセージ性の強い発言や象徴的な行動が出る可能性も否定できません。日米の結束を示す“演出”としてサプライズが用意されていても不思議ではありません。そのようなケースでは、為替や株価に大きな影響が出るかもしれません。
トランプ大統領は再び信頼できるパートナーを求めており、高市総理への期待は相当に大きいでしょう。皆さんなら、どんなサプライズを想像しますか？
