🤔株高・円安の相場で結果が出なかったトレーダーが、まず見直すべきこと

年末が近づくと、相場とは関係なく、世の中全体がどこか浮き足立つ空気になります。忘年会やセール、年末年始のイベントなど、普段よりも「動き」が多い時期です。こうした空気感の中では、トレード判断も鈍りやすい時期と言えるでしょう。

トレードにおいても、なんとなくチャートを開いてしまい、「今年のうちにもう一勝」「少しでもプラスで終えたい」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

ただ、この時期の相場は、気合や根性でどうにかなるような環境ではありません。まずは、年末年始の相場がどういう状態なのかを、落ち着いて整理してみたいと思います。

🤔海外投資家が休む時期の相場の特徴

年末、とくにクリスマス前後になると、海外投資家の多くは休暇に入ります。欧米市場ではクリスマス休暇が一般的で、機関投資家やファンド勢の取引は大きく減少します。その結果、取引ボリュームは小さくなり、流動性も低下します。

こうした相場では、普段なら吸収されるような注文でも価格が大きく動きやすく、たとえばロンドン時間に入っても急に値動きが止まったり、NY時間が静まり返ったりと、方向感のないヒゲだけが目立つ展開になりがちです。

ボラティリティが高そうに見えて、実際には再現性が低く、「なぜ動いたのか分からない」相場になりやすいのが特徴です。このような環境では、ロジック通りにやっても結果がブレやすく、相場を読む難易度はむしろ上がります。

😟年末の逆転勝ち狙いと高額商品への注意

年末になると、「今年の負けを取り戻したい」「最後に一発当てたい」という心理が働きやすくなります。しかし、取引ボリュームが小さく、値動きが不安定な相場で逆転勝ちを狙うのは、冷静に見てリスクが高い行動です。

同様に、この時期は「勝てます」「短期間で回収」といった高額な投資商品や情報商材が目に入りやすくなります。世間全体が財布の紐が緩みやすい時期でもあり、つい勢いで購入してしまうこともあるかもしれません。

ただし、年末年始の相場は特殊な環境であり、その期間の成績だけで商品の良し悪しを判断するのは難しい面があります。焦って判断するよりも、一度立ち止まって考える冷静さが求められます。

😴年末年始は「総括・検証・準備」の時間

この時期は、無理にトレードで結果を出そうとするよりも、今年一年のトレードを落ち着いて振り返る時間に充てる方が建設的です。なぜ負けたのか、なぜ思うような成績にならなかったのか。2025年は株高・円安という比較的分かりやすいトレンドが続いた年であり、その流れに乗って結果を出したトレーダーが多かったのも事実です。

それでも取れなかったのであれば、トレンドを信じきれなかったのか、エントリーや利確がズレていたのか、ロット管理やメンタルに課題があったのか、原因を見つめ直す必要があります。ここを曖昧にしたまま年を越すと、今年の負けをそのまま来年に引きずることになります。

来年こそ勝ちたいのであれば、気合ではなく、検証と練習で自分のズレを修正することが欠かせません。年末年始は相場が荒れやすく、リアルトレードには不向きな一方で、準備に時間を使うには最適な期間と言えるでしょう。

😌トレードは明日も続く

年末年始の相場は、海外投資家が休みに入り、取引ボリュームが小さく、値動きも不安定になりがちです。この環境で無理に勝とうとしたり、今年の負けを取り戻そうとするトレードは、リスクが高くなります。

今年は株高・円安という追い風の中で成果を出したトレーダーが多かった年でもありました。それでも結果が出なかったのであれば、その原因を見つめ直す必要があります。負けを負けのまま終わらせるか、来年につながる経験に変えられるかは、この年末年始の過ごし方次第です。

勝てます系の高額商品に手を出す前に、自分のトレードを検証し、練習し、何が足りなかったのかを整理する。その積み重ねがなければ、相場環境が変わっても結果は変わりません。

トレードは年が変わっても続きます。相場は逃げません。今年の負けを来年に持ち越さないためにも、この時期は焦らず、腰を据えて「準備」に時間を使う。それこそが、来年こそ勝つための現実的な一歩ではないでしょうか。

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