こんばんは。今日は、2025年8月26日に開催されたWebXイベントでの堀江貴文さんと北尾吉孝さんの対談を踏まえつつ、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)をめぐる経営権争いに焦点を当ててみたいと思います。
ポイントは、北尾氏の「白旗あげて逃げるはあり得ない」という発言と、その後の株主総会での敗北。表面的には“白旗同然”とも見える状況ですが、果たして本当にそうなのか。落ち着いて振り返ってみましょう。
😂4月の会見と「白旗あげて逃げるはあり得ない」
2025年4月17日、北尾氏は記者会見を開きました。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが提案した社外取締役候補の一人として、自らの意気込みを語った場です。旧経営陣(特に日枝久氏が築いた長年の体制)を「価値や使命が消失している」と痛烈に批判し、経営改革を訴えました。
特に印象的だったのは「白旗あげて逃げるはあり得ない」という強い言葉です。「敵対するなら徹底的に勝負する」「5%くらい買うのはわけない」とまで言い切り、旧経営陣との対立を辞さない姿勢を鮮明にしました。ここには、2005年のライブドア騒動でフジを支援した過去を「誤りだった」と総括し、今度こそ改革を実現するという決意がにじんでいました。
😁株主総会での敗北と「白旗同然」の見方
ところが、5月16日、FMHは新たな取締役候補として澤田貴司氏らを発表。北尾氏を含むダルトン提案の候補12人は全員排除されました。そして6月25日の株主総会では、会社提案の取締役11人が全員選任され、ダルトン側の提案はすべて否決。経営権は旧経営陣の影響下に残されました。
この結果は、4月の「徹底的に勝負する」という発言とは対照的で、外から見れば“白旗同然”の敗北に映ります。実際、北尾氏は「激怒している」と報じられ、「引っ込みがつかない」との声も聞かれました。
FMHは201億円の赤字に転落し、スポンサー離れが進むなかでの出来事。北尾氏の改革案が受け入れられなかったことを“機会損失”と見る人もいるでしょう。
😍8月の対談に見る北尾氏のトーンダウン
そして迎えた8月26日のWebX。堀江さんとの対談で北尾氏は「ホワイトナイトにならなければ良かった」と過去を悔やみつつも、FMHの経営権争いには直接触れませんでした。「スポンサーはほとんど増えていない」と指摘はしましたが、4月のような強硬発言は控えめ。
代わりに、SBIの顧客基盤を活かしたステーブルコイン戦略や、メディアと金融の融合といった未来志向の話に力点を置きました。この姿勢を「白旗」と捉えるのは早計かもしれません。むしろ、株主総会での敗北を受けて戦略的にトーンを落とし、公の場では未来を語る方向にシフトしたと考えられます。泥沼の対立を再燃させるのではなく、広範なビジョンを示す場としての選択だったのでしょう。
🤔本当に白旗なのか?
では、北尾氏は本当に“白旗”をあげたのでしょうか。4月の会見での強硬な発言を思い返すと、答えは単純ではありません。確かに、株主総会での敗北は大きな痛手。しかし、報道では「臨時株主総会」や「追加の株式取得」など、今後も手を打つ可能性が示唆されていました。北尾氏自身がFMH改革を完全に諦めたという証拠は、まだどこにもありません。
一方で、対談での穏やかなトーンは、戦略的なトーンダウンを意味しているのは確かでしょう。公の舞台で再び「徹底的に勝負」と声を荒げるよりも、SBIの事業戦略やビジョンを前面に押し出した方が得策だと判断したと見えます。
😟続く因縁、消えぬ意欲
北尾氏と旧経営陣。2005年の因縁から20年を超えてもなお、フジテレビをめぐる駆け引きは続いています。4月には「白旗あげて逃げるはあり得ない」と強硬に挑み、6月には株主総会で敗北。8月の対談では直接の対立を避けつつ、未来を語る姿に切り替えました。
表面的には“白旗同然”。しかし、その内側にはまだ消えぬ意欲がある――そう感じるのは私だけでしょうか。フジテレビの経営がこのまま停滞を続けるのか、それとも新しい変革の波が訪れるのか。みなさんはどう思われますか? コメントでぜひ教えてください。