
突然、FX口座からお金がなくなっていたら、皆さんはどうしますか?
2026年10月、GMOインターネットの「お名前.com デスクトップクラウド」で不正アクセスが発生しました。影響の可能性があるサーバーは最大26,739件。サーバー内に保存されていたMT4・MT5などの取引ツールや口座のログイン情報が取得された可能性があり、実際に不正操作の報告も出ています。
不安になるのは当然ですが、SNSでは今回の事件をめぐり、こんな話も広がっています。
- PHPの脆弱性が原因でハッキングされた?
- MT4は危険だから、使うのをやめた方がいい?
- VPSで自動売買をすること自体が危険?
- VPSを使う利用者のセキュリティ対策が悪かった?
本当にそうなのでしょうか。確認された事実と、推測や誤解は分けて考える必要があります。

😵PHPが原因?MT4が危険?その話、本当ですか?
まず、VPSとは、インターネット上で借りるパソコンのようなものです。24時間動いていますので、いつでも、どこからでも接続できて、EAは自動売買を続けてくれる便利な仕組みです。
今回の事件について、押さえておきたいのは次の点です。

① PHPの脆弱性が原因という話
2026年10月23日時点、GMOの公式発表では侵入経路や原因は調査中です。PHPの脆弱性が原因だと確認されたわけではありません。同時期に別の脆弱性が話題になったからといって、関係があると決めつけるのは早計です。
② MT4・MT5そのものが危険という話
今回問題になっているのは、VPS内に保存されていた口座情報などが取得された可能性です。MT4やMT5自体が原因だったという発表はありません。パソコンを盗まれたからといって、そこで使っていたソフト全体が危険だと判断するようなものです。
③ VPSを使うトレーダーの対策不足という話
EAを24時間稼働させるには、MT4・MT5を起動し、口座にログインした状態を維持するのが一般的です。毎回手動でログインするのでは、自動売買の利便性が損なわれます。事業者側の環境が侵害された場合まで、利用者個人の責任とするのは無理があります。
お名前.comのVPSを利用しているなら、今すぐ対策が必要ですが、ご自宅のパソコンでMT4/MT5でトレードしているなら、過剰に不安になることはありません。

🤔 VPSは危険なのか?自宅のパソコンなら安全なのか?
VPSは世界中で利用されているサービスです。今回の事件だけで、VPS全般が危険だと結論づけることはできません。世界中で利用されている技術であり、事業者によってセキュリティ対策や管理体制も異なります。
ただし、インターネット上に存在し、誰でも接続を試みることはできるわけですから、サーバー側が侵害されれば、そこに保存された情報が危険にさらされる可能性はあります。

では、自宅のパソコンでEAを動かせばよいのでしょうか?
自宅のパソコンを24時間動かすと電気代がかかりますが、単価を約30円/kWhとすると、ノートパソコンであれば、月額1000円程度、デスクトップであれば、2000円くらいです。機種によって大きく変わりますが、省電力モデルであれば、1か月電源ONでも数百円ということもあります。
VPSは手軽ではありますが、24時間稼働に家のパソコンを使うことも一つの選択ではあります。

😌SNSの「危険」をうのみにせず、正しい情報で安全なトレードを
今回の不正アクセスは重大な問題ですが、現段階で、PHPやMT4・MT5、VPS全般が危険と断定するようなものではありません。
不安を感じるのは当然です。しかし、SNSでは事実と推測が混ざり、必要以上に恐怖を煽る情報もあります。情報を精査し、事業者の公式発表を確認することが大切です。

リスクは常にありますので、MT4/5のワンタイムパスワードを使う、口座にはパスキーを設定する、パスワードは定期的に変えるなども必要でしょう。
また、基本的なことですが、FX口座は銀行預金ではありませんので、過剰な資金を置かないことも、リスク管理の一つです。
トレーダーにとって命ともいえる資金を守り、利益を生み出すトレードにこそ、大切なお金を使いましょう。
