🤣植田日銀総裁「利上げしたのに円安?」年末相場の違和感と為替介入の現実味

年末の為替市場は、いつも以上に理屈が通りにくくなりますが、今年の12月はその象徴のような動きになりました。日銀が0.25%の利上げを実施すれば、普通は「円高」を思い浮かべるはずです。しかし現実には、ドル円は逆方向へ大きく振れ、チャートだけを見ると政策判断を完全に無視したかのような値動きに見えます。

このギャップこそが、今の相場の難しさであり、同時に面白さでもあります。年末特有の薄商い、投機筋の動き、介入観測、そして政策当局の距離感。これらが絡み合うことで、相場は教科書から一歩外れた振る舞いを始めます。いま起きている円安は一過性の歪みなのか、それとも新しい水準への通過点なのか。週明けを前に、この違和感を一度整理しておきたいところです。

🤔 利上げしたのに円安、その違和感

日銀は予定通り0.25%の利上げを実施しました。理屈だけ見れば円高に振れても不思議ではありませんが、実際の為替は逆に大きく円安方向へ動き、12月19日(金)の終値ではドル円は157.75円を付けています。

利上げという「教科書通り」の材料が出たにもかかわらず、結果は真逆。この点に、多くの市場参加者が違和感を覚えたのではないでしょうか。

😵 年末特有の薄商いと投機筋の仕掛け

この動きは、ファンダメンタルズというよりも、年末特有の流動性が低下した市場で、投機筋が一方向にポジションを傾けた結果と見るのが自然でしょう。参加者が少ない環境では、材料の善し悪し以上に「仕掛けやすさ」が相場を動かします。その意味では「投機筋の遊び」という表現も、状況を端的に表している面があります。

🤪 160円はあるのか?週明け相場の分岐点

このまま週明けを迎えれば、通常は流動性が戻り、冷静な値付けに戻る可能性があります。ただし、投機筋がこの流れを利用して円売りを積み上げ続けた場合、一時的に160円を超える展開も完全には否定できません。

その水準まで行けば、為替介入の思惑が一気に意識されるでしょう。一方で、植田総裁がすぐに強いメッセージを出すかどうかは不透明で、市場を過度に刺激しない慎重な姿勢を取る可能性もあります。

😟 利上げに慎重だった声と円安の現実的な意味

以前から高橋洋一氏は「今は利上げすべきでない」と主張しており、高市首相も当初は同様の発言をしていました。結果として進んだ円安は、輸出企業にとっては大きな利益機会でもあります。

為替に頼った安易な値引き競争ではなく、強気の価格設定で海外市場と戦い、その利益を国内に還元する。そうした動きが広がるなら、今回の円安も必ずしも悪い話ではありません。

😥トレーダーはどう向き合うべきか

少なくとも、年末相場が読みづらくなったことは間違いありません。こうした局面では、経験豊富なトレーダーほど無理に参加せず様子見に回る一方、値動きを前提に割り切って参加する人にとっては、ギャンブル性の高い相場として映るでしょう。

ただし、その場合でも5円程度の急変動があっても耐えられる資金管理と、機械的なストップロスの徹底が前提になります。年末相場はチャンスであると同時に、油断すれば一瞬で持っていかれる局面でもあります。

一年の総決算として、一発逆転を狙うのも年末相場の醍醐味かもしれませんが、ほどほどが良いかも知れませんね。

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