
日本政府の「遺憾です」という声明、どれくらいの説得力があると思いますか?
2026年7月24日、米国が通商法第122条の10%追加関税を失効させ、代わりに強制労働を名目にしたSection 301関税を発動しました。税率は国によって10%か12.5%。日本も対象です。
報道では「関税がかかる!」と大騒ぎしていますが、実際はこれまで10〜15%のトランプ関税が継続するだけのことです。新たな追加関税ではありません。
ではこの関税は何なのか?今までと何が違うのか?日本は拒否できないのか?などなどを考えていきましょう。

🤔なぜ日本は強く反論できないのか?
米国は自国でウイグル強制労働防止法(UFLPA)を運用し、新疆ウイグル自治区関連の製品を原則輸入禁止にしています。EUも同様の規制を進めています。
一方、日本はどうでしょう。人権デューデリジェンスのガイドラインはありますが、強制労働製品を国境で止める法的拘束力のある措置は導入していません。

議員連盟で「日本版UFLPA」の検討はあるものの、立法には至っていない。米国側から「お前のところも中国産を十分チェックせず受け入れているじゃないか」と突き返されたら、この点に関しては、返せるものがありません。
木原官房長官が「遺憾」と述べるに留まった背景には、こうした制度上の事情もあると考えられます。

😟関税10〜12.5%が続く現実
Section 301には122条のような150日の自動失効はありません。原則4年で見直されますが、国内産業の要請があれば延長可能です。過去の中国向けでも延長されてきました。トランプ関税全体として見れば、10〜15%の水準が継続している状態です。
報道では「関税が増えた!」という見出しが目立つ一方で、関税が失効したり制度が置き換わったりする場面は大きく扱われません。そのため、全体像が見えにくくなっているのも事実です。
ただし、赤沢経産相は「最終的にわが国の負担が増えるような結論にはならない」と述べている通り、日米合意という具体的な担保を材料に使っています。つまり、「合意の上限を超えさせない」という別の交渉材料は実際に機能しています。


