🤣「汚い首」発言の余波、メンツが邪魔して出口が見えない中国外交

中国との応酬が長引いていますが、今回の件は改めて見ると、日本側より中国側が動きづらくなっている構図が浮かび上がります。高市総理の発言は安全保障上、撤回などしようのない内容で、日本としては通常の国会答弁に過ぎません。一方、中国側は強気に反応したものの、誤訳を含む領事館の投稿が火元となり、引くに引けない状況をつくってしまったように見えます。

高市総理の答弁は、日米同盟と国際法の枠の中で極めて標準的な説明でした。台湾有事で米軍が動き、日本が完全に傍観するという選択肢はそもそも存在しません。にもかかわらず「撤回を求める」という姿勢を取り続ける中国側は、国内向けのメンツを守るために強い姿勢を維持している印象です。一方で、問題の領事館投稿は国内では報じられず、国際社会との温度差が広がっています。

こうした背景を踏まえると、今回の混乱は中国側が自ら複雑化させた側面もあるように映ります。もし領事がPNG(ペルソナ・ノン・グラータ:不適格者)となれば、中国政府のメンツは完全に損なわれ、国内向けの説明も極めて難しくなります。そのため強気な姿勢を維持しつつも、どこに着地させるのかまったく見えない、いわば“出口のない状況”に入り込んでいるようにも感じられます。結果として、強硬な言葉が裏目に出た形となり、「汚い首」発言をごまかすために振り上げた拳の下ろしどころを失った格好です。

また、日本から中国のメンツに配慮して、局長クラスが訪中したわけですので、中国側が国内向けには、適当な理由を添えて内々で処理することが出来たはずです。それをあえて突っぱねたことで、事態はかえって泥沼化した印象があります。ここまで構図が透けて見えてしまうと、もはや“メンツ”の問題を超え、どこか滑稽さすら漂っているようにも感じます。

皆さんは、この騒動を見ていますか?

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