トレードでは、「どれくらいの値動きでどの程度損失が出るのか」や「何ロットでエントリーするとどれほどの損益になるのか」を把握することが非常に重要です。こうした計算にはさまざまな方法がありますが、毎回手動で行うのは手間がかかり、エントリーのタイミングを逃す要因にもなりかねません。
ワンクリックFX MAXおよびワンクリックFXトレーニングMAXでは、証拠金のリスク比率(%)に基づいてエントリーロット数を自動計算し、そのまま注文を出すことが可能です。この機能は、経験豊富なトレーダーにとっては一般的な手法ですが、それを簡単に実践できるように設計されています。
まずは、損切ライン(SLライン)を設定します。初期値は、パラメータ「▼基本設定」にある「損切ライン」で指定されており、pips単位での設定となります。
例えばこの例では、直近の安値をSLラインとして設定しています。LINEボタンを押すと、点線でSLラインが表示されますので、そのラインをマウスでドラッグして、ご希望の場所へ自由に移動してください。
準備が整いましたので、リスク%を1%に設定し、買いエントリーします。
実際のエントリーでは、ロット数は最小単位での注文となるため、リスクちょうど1%に設定するのは難しく、実際には1%未満となることが多くあります。この例では、約0.99%に収まっています。
現在価格からSLラインまでの距離が遠くなるほど、リスク%に基づくロット数の計算に誤差が生じやすくなります。特に証拠金が少ない場合には、注文はロット単位で行われるため、実際のリスク%と若干のズレが生じることがあります。基本的には、指定したリスク%を超えない範囲で、最大限のロット数が自動的に算出されます。
この例では、エントリー後にチャートが急激に動いたことで、結果的に決済時の損失が1%をわずかに超え、約1.03%となりました。
実際のチャートでは、値動きが常に1ポイント単位で動くわけではなく、その変動を検知してから注文を出すため、多少の誤差が生じることをご了承ください。
この例では、あらかじめSLラインを表示してからエントリーしていますが、SLラインを表示せずに注文ボタンを押した場合は、パラメータの「損切ライン」の値をもとに、ロット数が自動算出されます。
ピラミッティングのように追加注文を活用する場合は、最初はリスク%を0.3%に設定し、SLラインを調整しながら、次は0.5%、最後に1%と段階的に増やしていくことで、全体での最大リスク1%を維持しつつ柔軟にエントリーが可能です。
リスク%を増やして追加注文を行った場合、それまでの注文と合算したリスク%が自動的に再計算されるため、トレーダーが都度計算する必要はありません。
このように、ワンクリックFXを活用することで、証拠金に対するリスク管理を自動化しながら、より精度の高いロット調整とエントリーを実現することが可能です。エントリーやポジション管理にかかる負担を大幅に軽減できるため、裁量トレードに集中したい方や、効率的な練習環境を構築したい方にとって非常に有効なツールです。

