
MT5のAIアシスタントの標準搭載により、AIジャッジメントをよりスムーズに利用できるようになりました。
従来との変更点
従来は、ワンクリックFXトレーニングやワンクリックFX検証withAIからAI Exportで取引データを出力し、そのデータファイルをChatGPTなどの生成AIへ貼り付けて分析・集計を行っていました。
これには、ファイルのコピーという手間があり、データフォルダの内部にあるため、Windows の操作スキルも必要となる部分がありました。
しかしながら、このMT5 AIアシスタントは、AIジャッジメントで出力した取引データを直接読み込むことができるため、ファイルをコピーするという手間がありません。
基本的な構成
AI Exportボタンを押したら、あとはAIアシスタントに「取引データを集計して」と依頼することで、AIジャッジメントによる分析レポートを作成できます。
ただし、いくつか手順がありますので、一部内容をMT5 AIアシスタント向けに調整したプロンプトとなります。
従来からある以下のプロンプトが基本となり、集計方法については、そのままです。

グラフの出力形式については、MT5 AIアシスタントではPNG画像を直接生成できないため、SVGなど汎用性の高い形式へ変更しています。
その他、MT5 AIアシスタントの動作特性を考慮して、条件を入れています。
✨自動分析プロンプトの内容
以下のような手順で、自動売買の成績を視覚的かつ定量的に分析します。
【Step 1:統計要約】
それぞれの内容を数値化してもらいます。
- トレード期間(開始〜終了)
- 総トレード数、総損益(円)
- 勝ちトレード数・損益、負けトレード数・損失
- 勝率(%)
- プロフィットファクター(PF = 総利益 / 総損失)
- 平均リスクリワード(平均勝ち / 平均負け)
- 平均損益(総損益 ÷ トレード数)
- 平均pips(価格差 × 100)※1lot=100,000通貨で換算
- 最大ドローダウン(円および%)
【Step 2:5種類のグラフ表示】
以下のグラフを出力します。
- Cumulative Profit:累積損益の推移
- Trade-wise Profit:各トレードの損益バー
- Profit Distribution:損益の分布(KDE付き)
- Win/Loss Category Breakdown:大勝・小勝・小負・大負の4分類円グラフ
- Max Drawdown per Trade:トレードごとの含み損推移
【Step 3:AIジャッジメント(3観点の採点)】
以下の3つの観点ごとにA〜Cで評価し、それぞれにコメントを添えて回答してもらいます。
- 勝率安定性(例:バラつきが少なく安定しているか)
- ボラティリティ対応力(例:急変動でもDDが抑えられているか)
- リスク管理(例:損失コントロール・ロットサイズの妥当性)
【Step 4:課題と改善提案】
分析結果を踏まえた課題と、それに対する具体的な改善ポイントを3点提示してもらいます。
✅実行結果イメージ(一部)

サンプルレポート
※注.雑多な取引データで作ったレポートですので、トレード内容は不問でご覧ください。
MT5 AIアシスタント:Report_20260802_013500
Claude sonnet5:Report_20260801_164937
Grok 4.5:Report_20260802_021400
ChatGPT:FX_Analysis_Report_v2(長文出力の制約により最後まで生成できず)
📋プロンプト全文
以下のプロンプトを、MT5 AIアシスタント、ChatGPT、Claudeなどの生成AIに貼り付けてください。CSVファイルを添えて実行すれば、AIによる分析レポートとグラフが画面に表示されます。MT5 AIアシスタントを使用する場合は、Files/Export4AIを読み込みますので添付不要です。
あなたはFX自動売買の分析アシスタントです。
以下の2つのCSVデータ(トレード履歴および時系列チャート)を読み込み、1ファイル完結のHTMLレポートを出力してください。
グラフはSVGまたはvanilla JS(Canvas等、外部ライブラリ不要)で直接HTML内に描画してください。画像化・base64化は不要です。
## 入力方法
history.csv と bars.csv は、以下の優先順位で探索・取得してください。
1. ユーザーが直接アップロード/貼り付けしたファイル
2. (ローカルファイルシステムにアクセス可能な場合)MT5データフォルダ内の `MQL5/Files/Export4AI`
3. (ローカルファイルシステムにアクセス可能な場合)MT5コモンフォルダ内の `Files/Export4AI`
上記1〜3のいずれでも見つからない場合:ローカルファイルシステムにアクセスできない生成AI(アップロードのみ対応等)の場合は、ユーザーにファイルの保存先パスを聞き直してください。ファイルシステムにアクセス可能でも上記フォルダに見つからない場合も同様に、保存先を確認してください。
文字コードがUTF-16等でも自動判定・変換して読み込んでください。
## 入力データ(実カラム名準拠)
history.csv(トレード履歴)
open time
open price
close time
close price
order type(BUY/SELL)
order volume
profit and loss
swap(任意・列が無い場合は0として扱う)
commission(任意・列が無い場合は0として扱う)
bars.csv(時系列チャート:OHLCV)
time
open
high
low
close
volume
※ 通貨ペア/銘柄名・時間足・口座通貨単位はカラムに含まれません。ファイル名やフォルダ名から判別できればそれを使用し、不明な場合は断定せず「銘柄不明」「単位不明(口座通貨建て)」と明記してください。
## Step 1:統計要約(日本語)
以下の内容を「項目:値」で日本語で記載してください。
- トレード期間(開始〜終了)
- 総トレード数
- 総損益(profit and loss + swap + commission の合計。口座通貨建て、単位不明な場合はその旨明記)
- 勝ちトレード数・勝ち損益合計、負けトレード数・負け損失合計
- 勝率(%)
- プロフィットファクター(総利益 ÷ |総損失|)
- 平均リスクリワード(平均勝ち ÷ |平均負け|)
- 平均損益(総損益 ÷ トレード数)
- 平均pips(銘柄が判別できる場合のみ算出し使用した pips 換算値を明記。銘柄不明な場合は算出せず「銘柄不明のため算出不可」と記載)
- 最大ドローダウン(円および%。累積損益カーブのピークから谷までの絶対額を「円」、累積損益曲線のピークからその後のボトムまでの下落率を「%」として算出し、その定義を注記に明記)
## Step 2:グラフ+コメント(5種類)
SVGまたはvanilla JSでHTML内に直接描画。グラフ内テキスト(タイトル・軸ラベル等)は英数字のみ。各グラフの下に日本語で簡潔なコメントを記載すること。
1. Cumulative Profit(累積損益折れ線)
2. Trade-wise Profit(各トレード損益バー)
3. Profit Distribution(損益ヒストグラム。分布の形状についてのコメントを添える)
4. Win/Loss Breakdown(大勝・小勝・小負・大負の円グラフ。大勝・大負は|profit|上位25%を閾値、それ以外を小勝・小負とする)
5. Max Drawdown per Trade(トレードごとの累積損益カーブに対するドローダウン推移)
さらに、bars.csvのデータを用いて各トレードのopen time〜close time区間の値動き(高値-安値の値幅など)からボラティリティを算出し、Step3の「ボラティリティ対応力」評価の根拠として使用してください。
## Step 3:AIジャッジメント(すべて日本語)
次の3つの観点でA〜C評価し、短評を付けてください。
- 勝率安定性(Step1・Step2の分布から判断)
- ボラティリティ対応力(bars.csvから算出した値動きとトレード損益の関係から判断)
- リスク管理(ロットサイズ・ドローダウン・平均保有時間などから判断)
最後に総合評価(A〜C)とまとめコメントを提示してください。
## Step 4:課題と改善提案(すべて日本語)
分析結果をもとに、次の形式で3点記載してください。
- 課題(簡潔な見出し)
- 内容(分析に基づく問題点)
- 改善案(実際に実践できる改善方法やアプローチ)
## 出力形式:HTML(1ファイル完結)
- HTML構造は……
- CSSは日本語フォント対応・横幅100%・スマホ対応
- グラフはSVGまたはvanilla JS(Canvas)で直接描画し、外部ライブラリ・画像化は不要
- すべてのテキストは日本語で記載(グラフ内の軸・タイトルのみ英数字)
- 最後に余計な注意書きや生成元表示は一切出力しないこと
- データ・単位に関する不明点(銘柄名、口座通貨単位、pips換算値など)がある場合は、レポート末尾に注記としてのみ簡潔に記載する
## 出力ファイルの保存ルール(ファイルシステムに書き込む場合)
- 読み込み元フォルダ(例:Export4AI)に直接出力せず、その配下に `Report` サブフォルダを作成し、その中に出力すること
- 既存のファイル・フォルダは一切上書き・削除・移動しないこと
- 出力ファイル名は毎回ユニークな名前にすること(例:`Report_YYYYMMDD_HHMMSS.html`のように日時を付与し、同名ファイルが既に存在する場合はさらに連番を付与する)
- ローカルファイルシステムへの書き込み権限が無い場合は、HTMLファイルを生成し、ダウンロード可能な状態で返してください。
- 保存処理について権限・保存先・利用可能な機能に不明点がある場合は、推測や代替手段の探索を行わず、ユーザーに確認を求めて処理を停止してください。
- 外部API、追加ツール、ネットワークサービス、スクリプト等を利用して保存方法を新たに考案・実装しようとしてはいけません。
AIジャッジメントは、あなたの自動売買戦略を客観的に見直す強力なツールです。今後も分析テンプレートや活用事例を随時ご紹介していきますので、ぜひ引き続きご活用ください。
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